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  • 執筆者の写真shibuya

【脚本家になるには】新人脚本家が見た脚本家への9つのルート

更新日:6月1日


脚本家の卵

現在、私は脚本家事務所に所属し、駆け出しの脚本家として日々、ドラマや映画の企画書やプロットを書いています。脚本を勉強し始めた当初は、「脚本を仕事にしたいけど、どうやって仕事をゲットしたらいいのかわからない……」と思っていました。いまも、昔の私と同じように、「脚本家になりたいけど入口がわからない」と思っている方はいらっしゃると思います。

 

今回は、脚本家を目指している方向けに、実際に私が目撃した脚本家になるためのルートを紹介していきます。

 

ちなみに、近年では、YouTubeなどの動画やボイスドラマなどの音声コンテンツの脚本の需要も増えてきていますが、ここでは、映画・ドラマの脚本家としてデビューした事例を紹介します。


目次


 

 

脚本家になるにはケース1 テレビ局主催のコンクールで入賞・最終選考


フジテレビヤングシナリオ大賞、テレビ朝日新人シナリオ大賞、NHK創作ドラマ大賞、TBS連ドラシナリオ大賞など、大手のテレビ局が開催している脚本コンクールの入賞をきっかけにデビューする、というのは王道のデビューの形でしょう。とくに即戦力で活躍できると言われているのがヤングシナリオ大賞です。また、入賞を逃しても最終選考に残り、勉強会や受賞パーティーに参加したことでプロデューサーとの縁ができてドラマデビューできたという人も知っています。

 

大手が主催する脚本コンクールに応募するというのは王道のデビュー方法のひとつでしょう。ただし、応募総数千を超えるコンペで入賞するのは狭き門でもあります。

 



脚本家になるにはケース2 劇作家として活躍する


劇作家として戯曲を書いていた芝居に、プロデューサーが見に来たことをきっかけに、声をかけられてドラマデビューしたという人もいます。プロデューサーはいつも「おもしろい話を書ける人」を探しています。劇作家からスタートして、映像ドラマも平行して書く人も珍しくありません。

 



脚本家になるにはケース3 師匠に出会う


脚本スクールや飲み会などで現役で活躍している師匠と出会い、その師匠が書いているドラマのアシスタントをしたことがきっかけで脚本家としての道が開けたという人もいます。映画でもこのパターンでデビューする人は珍しくありません。師匠に出会うことで、業界に入るルートが見つかるケースは多々あります。

 

ただし、近年問題になったように、「何年も働いたのに給料がわずか支払われなかった」といったケースもあるので注意が必要です。師匠と弟子という強力な権力格差がある関係は、搾取の温床になりかねないというデメリットがあります。



 

脚本家になるにはケース4 脚本家事務所に入る


脚本家事務所に入ることで、事務所から仕事を紹介してもらう、というケースもあります。脚本家事務所が開催しているスクールに通うことで声をかけてもらうケースもあれば、自分で脚本を売り込んで所属できるケースもあります。ケース1でお話したような大手のコンクールで入賞している等の実績がある場合、脚本家事務所に入る際のアピールになります。

 



脚本家になるにはケース5 自主映画を作る


自主映画を作って、自力で脚本家デビューするという方法もあります。この場合、監督を兼任するケースも多いようです。映像系の学校に通っている方は、周囲に仲間が多いからか、自主映画を作る人が多い印象です。

 



脚本家になるにはケース6 漫画家・小説家として売れる


これはかなり珍しいケースだと思うのですが、漫画家・小説家として活躍し、映像化する際に、自ら脚本家を書く、という方法で映像脚本デビューした人もいらっしゃいます。

 

小説や漫画を書いたうえで、映像用脚本も書けるなんて、すごいバイタリティだなあ、と感心しきりです。



 

脚本家になるにはケース7 ネットで脚本を公開する


こちらもかなりレアケースかと思いますが、ネットに公開していた脚本が制作会社の目に留まり、ドラマ脚本デビューしたという方もいらっしゃいます

 

また、脚本家としてSNSなどで発信している様子が制作会社のスタッフの目に留まり、「うちの会社が開催するコンペに出しませんか」と声をかけられて、ドラマ企画を出していた脚本家さんも知っています。その方の企画は通りませんでしたが、こういったケースから察するに、ネット上で脚本家を探しているプロデューサーも少なからずいるようです。



 脚本家になるにはケース8  プロデューサーと出会う

日常生活のなかで偶然テレビ局や映画のプロデューサーと出会い、一緒に企画を考える機会を得て、デビューする、という人もいました。感性の合うプロデューサーと出会ったことで、一緒に企画をいくつも考えて局のコンペに出し、次々とドラマを成立させた人もいます。


 脚本家になるにはケース9 テレビ局に就職する

テレビ局で職を得て、プロデューサーとして働き、実績を積んだのち、自ら脚本も手掛けた、という人もいます。ドラマや映画の現場の近くにいることで、チャンスは巡ってくる可能性があるようです。ただし、現場の近くにいよう……と制作会社などに就職した結果、激務で脚本を書かなくなったという人も珍しくないので、その当たりは千差万別です。




 


脚本家になるルートは案外多い。40代でデビューした先輩も!


以上が、私が認識している範囲での脚本家への道です。私は現在、脚本家事務所に所属していますが、ドラマの執筆経験はまだありません。メインの仕事は、企画書やプロットなどです。

 

同じ事務所の先輩には、コンクールに100回近く落ち続け、何年もプロットライターをしてきたけれど、40代でデビューしたという方もいらっしゃいます。かと思えば、最初に書いた脚本で賞をとり、一年以内にデビューした大学を卒業したばかりの知人もいます。

 

脚本家の歩む道は千差万別であり、コンクールだけが唯一の道というわけではありませんから、自分に合った道を歩んでいくことが大切なのかもしれません。

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